まず、就活で悩む人は非常に多く、自分だけが特別ではありません。
私が採用に関わった新入社員を含めても就活が「楽勝だった!」っていう方は少数派ですから、みんな苦労して内定をゲットしています。
やる気がでなかったり、つらいとか疲れたと思ってしまうのは、「一生懸命がんばっているのに、自分だけが結果がでなくてどうしたらいいかわからない」状態ではないでしょうか。
就活にやる気が出ない、疲れたと思う理由
どうして結果がでないのかもう少し具体的に理由を解説していきます。
就活において100点はない(決まった正解はない)
私は、これが一番の理由ではないかと思っています。
これまで小学校から大学まで、テストや試験と言われるものは100点が存在していました。しかし、就活においてはこの「100点」が存在しません。仮に面接官が付けている評価表に100点があったとしても、人によっても会社によっても100点は変わります。すべてにおいて100点を取ることは不可能です。
残念ながら、正解がないけど自分なりに答えを出していかなければなりません。
これまで自分を売り込むことをしたことがなかった
学校は、言われたことをやっていたら卒業できるところです。しかし、就活は言われていないこともやらなければならず主体的に行動することが必要になります。
なので、学校と同様に受け身の姿勢では内定を勝ち取ることは難しいことです。
もっとわかりやすく言えば、「私を入社させたら良いことあるよ」と営業のように売り込んで、他に選考を受けている学生よりも選んでもらわなければいけません。入社枠が1人なら自分が受かるか他人が受かるかの世界です。
親と先生以外におじさんと話す機会がなかった
身近にいる年の離れた人と言えば、親か学校の先生ぐらいです。アルバイトをしたことある人でしたら親と先生にプラスしてアルバイト先のおじさんぐらいでしょうか。そのような人たちとコミュニケーションをとった経験が少なければ少ないほど緊張するし、どうしていいかわからないものです。
就活に慣れていなかった
先ほど就活に正解はないと言いましたが、王道のようなものはあります。
例えば、就活は例年4年生の3月に解禁して6月に内定が出るなんて言う風に言われていますが、実質は、3年生のサマーインターンシップで内定を出していることもたくさんあります。
そんな話を聞くと、「インターンシップにも出てないし出遅れた!」と思って焦りだすともううまく行きません。
もちろん、インターンシップから選考が始まっている会社もありますが、やっていない会社もあるし、インターンシップに必ず行かなくても選考ルートがあることもあります。
落ちることに慣れていなかった
自分では大丈夫だと思っていても、意外と「お祈りメール」はショックを受けるものです。
特にここはイケてる!と思っている会社からのものはやる気を無くさせます。
就活は、選考試験と言いながらも学力試験のように一定の点数を出せばうかるものではありません。
もちろん選考初期はそのように合否を決めている会社もありますが、面接はどちらかと言えばお見合いに近いと思っています。
良い学生だと思いつつも、ちょっとニュアンスが違うなんていうところで見送るケースも多々あります。
学校のクラス30人全員と友達になれないように、最初から結構落ちるものだと心の準備をしておくことが必要です。
落ちても決して、無能だとか必要とされていないよりも「ウチと合わない」という理由の方が見送る理由は多いと思います。
内定が多い方が良い気がする
時々勘違いしている学生さんがいますが、内定は10個あっても意味がありません。
自分の行きたい会社の内定が1個あればいいのです。
ですが、内定を1個もない人からすると、自分はどこからも選ばれていないと変に焦ってしまいます。
内定がたくさん貰えることは選択肢が広がる意味で悪いことではありませんが、あまり数は意識しなくて良いと思います。
乗り越える対処法
大体理由がわかってきたところで、どうすれば乗り越えていけるのか考えてみましょう!
採用する側の気持ちも考えてみる
個人的には、これがオススメです。
そう、採用する側の気持ちや背景を考えてみましょう。
自分が採用担当者だと思ったら、どんな人と一緒に仕事がしたいでしょうか。
そう考えると、採用したい人ってワンパターンだけじゃないと気付くと思います。
野球で言えば10人4番打者が欲しいわけではありません。
分かりやすいところで言えば、能動的な人と受動的な人では能動的な人が良いと思いますし、相手の気持ちがわかる人の方が友達だって良いと思います。
そんなところからエントリーシートや面接での受け答えを見直してみてはいかがでしょうか。
別の業界・大手以外も調べてみる
正直な話として、みんなが行きたい超大手などは学歴フィルターのように一定の基準を設けているところがたくさんあります。
10人採用したいのに10,000人受けていたらとてもひとりひとりじっくりエントリーシートを見ることはできませんので、一律に合否を付けたりすることもあるのです。
そのようなところでいくら頑張っても選考を進んでいくことはできませんから、大手以外の企業や自分のやりたいことや思っていることを活かせる別の業界はないか見直してみましょう。
例えば、ITひとつとってもGAFAMからメーカー系、Sierなど多数の業界や職種があると思います。
就活の最終目標
内定のない方には辛いかもしれませんが、内定をゲットしたところでゴールではありません。
内定をゲットしたらゴールではない
就活は、内定後入社してその会社で働くことで幸せかどうかです。
第一希望の会社に入っても残念ながら合わなかったと数か月で退職する人が多いのも現実です。
よく「3年間で3割の新卒社員が辞める」なんて言われるように、思ったより仕事を続けていくことは難しいことです。もちろん、会社が法令を守っていないなんて言う論外なこともありますが。
どんな人生を送りたいか
私個人的には、仕事も人生のひとつで、どんな人生を送りたいかをじっくり考え続けていくことが大切だと思っています。
仕事・プライベートの両方が密接に関わっている以上、プライベートだけ頑張っても自分の想像していた人生を送ることができません。
また、完璧な人生設計なんていうものも残念ながら途中で変更することが必要になります。
私自身も学生の頃に考えていたものなら、東大にも入学しているし、大手商社で働いているし、ポルシェもフェラーリも乗っているはずでした(笑)
まとめ
いかがでしたか。
今就活にやる気が出ないなら、一度ゆっくり休んでみて、なにが原因か理由を考えることろからリスタートしましょう。
体調が優れない人を雇いたい会社はありませんから、まずは自分の力を出せるように気持ちを切り替えるところからです。
また、他の記事にもあるようナビサイトやにエージェント、スカウトサービスなど、今まで使ってこなかったサービスなどを検討してみてはいかがでしょうか。
思ったよりも良い成果が出ることもありますので、一度調べてみましょう。
就活で苦労したことは、人生の中で決して無駄だと思わないでください。
私自身も苦労したことが、意外なところで役に立つことがあります。