就活生のみなさんに限らず、仕事をするなら働きやすい会社の方が良いと思います。しかし、実際働いてみないと、「働きやすさ」なんてわかりません。
そこで、これが全てということではありませんが働きやすさの目安として各種認定があり、取得している企業にはマークの使用が許可されています。
企業を見分けるのに役立つものをいくつか例をあげていきたいと思いますが「これがあるからホワイト」とか「ないからブラックだ!」というものではありませんので、気を付けて企業を見極めましょう。
どんな認定マークがあるか
各省庁や団体が様々な認定制度を用意していますが、代表的な3つをご紹介します。
くるみん
2007年より開始されたもので厚生労働省が認定しています。
くるみんは、次世代育成支援対策推進法と呼ばれる、少子化対策・子育て支援に関係する法律に基づいて認定基準が設けられています。
くるみんの認定を受けている会社は、女性はもちろん男性の育児休業をはじめ子育てに積極的な取り組みをしている企業です。
認定企業もこちらから検索が可能です。
また、取り組みの詳細がわかる一般事業主行動計画公表サイトでもできます。
認定基準としては
- 適切な行動計画の策定
- 策定した目標の達成
- 行動計画の公表
- 育児休業等の一定以上の取得
- 始業時刻変更などの措置や所定労働時間の短縮措置を講じていること
- 所定外労働時間が基準以下であること
- 所定外労働時間の削減措置、年次有給休暇の取得促進措置、テレワークなど多様な労働条件の整備ための措置いずれかの措置を講じていること
- 法令等に違反していないこと
などの基準が設けられています。
より詳しい情報については、厚生労働省のくるみんマーク・プラチナくるみんマーク・トライくるみんマークについてをご覧ください。
えるぼし
2016年から開始されたものでこちらも厚生労働省が認定しています。
えるぼしは、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律に基づいて認定基準が設けられています。
えるぼし認定は、管理職比率、労働時間などの5つの基準があり、そのうち1つ以上満たしていると認定されます。また、5つ全てを満たしており、女性活躍推進法に基づく情報公表項目のうち8項目以上を「女性の活躍推進企業データベース」で公表している企業はプラチナえるぼしに認定されます。
認定を受けている企業は、女性を管理職に登用するなど女性の活躍推進に積極的に取り組んでいる企業になります。
具体的には、
- 採用
- 継続就業
- 労働時間等の働き方
- 管理職比率
- 多様なキャリアコース
の5項目になります。
また、女性の活躍推進企業データベースで企業検索ができます。
より詳しい情報については、女性活躍推進法特集ページ(えるぼし認定・プラチナえるぼし認定)をご覧ください。
健康経営優良法人
健康経営優良法人認定制度は、経済産業省が行っている地域の健康課題に即した取組や日本健康会議が進める健康増進の取組をもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度です。
健康経営に取り組む優良な法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」として社会的に評価を受けることができる環境を整備することを目標としているものです。
こちらの制度は、大規模の企業等を対象とした「大規模法人部門」と、中小規模の企業等を対象とした「中小規模法人部門」の2つの部門に分かれています。
こちらの認定要件は
- 経営理念・方針
- 組織体制
- 制度・施策実行
- 評価・改善
- 法令順守・リスクマネジメント
に及び、さらに細かく要件があります。
より詳しい情報については、経済産業省の健康経営優良法人認定制度をご覧ください。
まとめ
いかがでしたか、企業は各種認定を取得することで就活生の皆さんはもちろん、お客様や取引先へのアピールになります。
また、従業員にとっても働きやすい職場づくりに取り組んでいるということは非常に重要なことです。
なかには、認定マークを取得しているけど経営側と現場側と温度差があるなんていう子こともあると思いますが、何も取り組んでいない会社よりは良いことが多いと思います。
就活の参考にしてみてはいかがでしょうか。