最近の選考フローの中に大体入っているグループディスカッション(GD)。
書類選考は通過して次のグループディスカッションがうまくいかないなんていう人も結構多いのではないでしょうか。
会社によっても結構違いがあると思いますが、通過する学生さんの共通点などをまとめてみました。
グループディスカッションをやる企業側の目的
そもそもグループディスカッションは何の目的でやるのでしょうか。
分かりやすく言うと、効率の良い選考と見極めです。
見極めと言ってもグループディスカッションに限らず、すべての選考において完璧に見極められるものではありませんが、確率を上げていくためのひとつです。
効率の良い選考
大企業や有名企業にはたくさんの応募が殺到します。
もちろん書類選考も行いますが、書類選考の後もかなりの学生さんが残り、その学生さんをすべて面接するにはまだ多すぎるので、グループディスカッションでもう少し絞っていると思います。グループディスカッションは、評価者1-2名に対し10名程度一度に評価できる選考方法としては面接の集団面接より効率よく実施できます。
見極め
本来の目的は、見極めることです。
面接だけではチームの中でどんな立ち振る舞いをするのか、反対意見やまとまらない意見をどうやって最後の発表にまとめるのかなどを見ています。グループディスカッションを通過する確率が高い学生さんは「一緒に働きたいと思える人か」だと私は思っています。
それは、どんな人かとかと言えば「考える力」と「コミュニケーション力」です。
考える力
グループディスカッションのお題は、どのようにでも考えられて正解がないものが多いです。
逆に言えば、定義していかないと明後日の方向へ行ってしまいます。
それをどのように考えをまとめていくか評価しています。
コミュニケーション力
一言で言えばコミュニケーション力となりますが、チームの議論をゴールに導くために他人の意見を尊重しながらも柔軟に対応する必要があります。
別にリーダーをやることが必須ではありませんが、サポートであってもチームに貢献する必要があります。
グループディスカッションでの役割決め
だいたいグループディスカッションが開始されると役割を決めていく傾向があります。チームですから、みんながリーダーというわけにはいきませんので、ある程度決めてしまった方が楽だとは思います。個人的には、最初に決めても決めなくてもそれなりに役割は勝手に決まっていくと思います。
他にもあると思いますが、代表的なところを挙げておきます。
リーダー
リーダーは、みんなをまとめる役になり、発言量が多くなりますので目立つことになります。このまとめ役がうまくまとめられないとチームメンバー全員の評価が悪くなる傾向があります。
書記
議論の内容を整理し、対面のグループディスカッションではノートに書いていくことが多いです。オンラインのグループディスカッションでは、PowerPointやWordやメモ帳等で共有しながら進めることが多いです。作った本人が一番良くわかっていることから最後の発表はだいたいこの書記が発表する傾向があります。
タイムキーパー
グループディスカッションの時間管理をします。
「最初に10分アイディアをだして、その後20分議論、発表準備に5分、リハーサル5分して発表する」などキッチリ決めていけると良いと思います。もちろん時間管理だけをしていればいいわけではなく、しっかり議論に参加して進めることも意識しましょう。
グループディスカッションの選考を通過するには
じゃあ実際どうやって評価者に評価してもらうかと言えば、先ほども言ったように「チームに貢献」する必要があります。
分かりやすいところでは、ディスカッションで発言しない・発言が少ない人は評価者からすると評価ポイントが少なすぎて評価できなくなります。
議論の中心にいるリーダー
チームの中でメンバーに対して議論のポイントや方向性を仕切れるリーダーは注目されることもあり、評価される傾向があります。もちろん理解力や思考力といった考える力が必要とされるし、臨機応変に対応することも必要となります。
議論の整理ができる
いろいろな人の意見を聞いていると論点がズレていくことも多々あります。
そこをしっかり見極めて本線に戻すことができる人も評価が高まるでしょう。
メンバーの発言を促す
グループディスカッションはあくまでチームワークです。
ひとり仲間外れにしていいものではありませんので、質問することや「○○さんはどう思う?」など意見を言いやすい場を作ることは大切です。
仕事においてもチームワークを求められることは多いと思いますので、全員参加を意識する必要があります。
議論をまとめる
最終的には、チームで発表することが多いと思いますので、うまく着地させなければなりません。また、その結論に至った理由も必要となりますので、早めにまとめてみんなが納得感のある答えを出す必要があります。
グループディスカッションをやる企業側のデメリット
グループディスカッションに限らずデメリットがないわけではありません。企業側にとってデメリットは
- チームに恵まれない学生さんが本来の力を発揮できず落とす可能性がある
- 会社に対する情熱や意欲がわからない
- コミュニケーション力が低い学生さんが評価されにくい
営業職などの募集以外の最低限のコミュニケーション力でも問題ない職種や風土の会社には向かない可能性があります。もちろん何をするにしても人と人の付き合いになることが多いのでコミュニケーション力が高いに越したことはないでしょうが、それよりも大事なこともあると思います。
グループディスカッションのまとめ
グループディスカッションについてまとめてみましたが、一番大切なのはグループディスカッションのメンバーとうまくコミュニケーションをとり、チーム一丸となって進めることが大切です。
対面とグループディスカッションであれば、早めに会場入りしてメンバーと雑談などで打ち解けておくと良いと思います。仲良くなっておけば最初の緊張した雰囲気の中でも比較的話しやすいと思います。
オンラインのグループディスカッションの場合は、親切な会社はアイスブレイクをやってくれたりしますがない会社も見受けられます。みんなから話しかけやすいように背景などでアピールしたり、自己紹介の場面で目立つことも大切です。
まずは、グループディスカッションがどういうものか1度練習して体験してから実際のグループディスカッションに参加しましょう。就活イベントなどでも10分程度のグループディスカッションをやっているイベントもありますので、うまく活用していければ苦手意識も改善していくと思います。
是非就活を頑張ってください!