誰しもが会社に入って仕事をしていくうちに辞めたいと思ったことがあるのではないでしょうか。
私自身も何度も辞めたいと思い、実際に転職を数回しています。
自分だけが特別かな?と思うこともあるかもしれませんが、厚生労働省の新規学卒就職者の離職状況によると、就職後3年以内の離職率は、新規大卒就職者で32.3%と巷で言われる「3年3割」の通りになっています。
新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します(2023年10月20日厚生労働省)
転職したいと思ったのはなんで?
人それぞれ事情は異なると思いますがまずは「なんで転職したいと思った?」から整理していきましょう。転職するなというわけではなく、その事情によって少し対処の方法が変わるかもしれません。
仕事がつまらない(違うことに興味湧いた)
まずは定番の仕事について。
最初は、分からないものが分かるようになって面白いと思っていたけれど大したことじゃなかったことや先輩たちがやっているようなもっと大きい仕事がしたい、思っていた仕事じゃなかった等いろいろあると思います。
または、今の仕事もそんなに悪くないけど、もっと○○な仕事をしてみたくなったということもあるのではないでしょうか。
実際私も同じような仕事で転職したことはなく、業種も職種もバラバラで全部が新しい環境で転職しています。
人間関係が辛い
これも定番ではないでしょうか、人間関係が辛い。
なんだかんだデジタルだのDXだの言ったって、社内も社外も相手には人間がいるわけで、人間関係がうまく行かなかったら仕事もうまく行きません。あまり好きな言葉ではありませんが、上司ガチャ・部下ガチャと言われるようなことに悩んでいる人も多いようです。
企業文化が合わない
会社説明会や先輩社員の働き方などを外から見ていると自分に合っていると感じてたけれど、実際入社したら昔ながらの古臭いやり方だったり、若手のうちから活躍できると聞いていたけれど年功序列だったなど実際に入社してみないと分からないことはたくさんあります。
それを考えていると組織が変わるより自分が他の会社に行った方が早いと感じてしまうことも多いようです。
給料が安い(待遇が良くない)
最近ではこちらが理由で転職する人も結構多いのではないでしょうか。
今の会社で給料が上がるのを待っているより、この売り手市場を利用して給料の高い会社に転職出来たらいいと考える方が以前より増えたと思います。
これだけ新卒初任給が上がったとか春闘満額回答など報道されている中で、自分の会社は全然上がってないとなればそう思うことは自然なことです。
また、帰省した時や同窓会などで友達の話を聞いたら同じようなことやってるのに給料が全然違う!ってなることも多いようです。
転職するために必要な準備
では、実際に転職するためにはどんなことを準備しておいたら良いか考えていきましょう。
転職したい気持ちが前のめりになるのは分かりますが、転職先が決まる前に今の会社を辞めるのは控えましょう。退路を断ってという覚悟もあろうかと思いますが、私自身の経験上結構プレッシャーになります。実家にいるのであればともかく独り暮らしの場合は貯金がみるみる減っていきます。
転職したい理由を解消するためにどうすればよいか
今転職したいと思っている理由を解消できる方法を考えなければ意味がありません。
例えば、仕事の内容が理由の場合は、まず今いる会社で異動などで改善できる可能性があるのか考えてみましょう。
私の友人にも転職しようと思っていたところでしたが、上司に話をしてエンジニア職から営業職へ異動して実現した事例もあったりします。
思ったよりも転職活動は労力がかかりますので、その点についても考えておきましょう。
自社内で難しければ、転職するにあたっての条件を整理しておきましょう。
例えば、給料であれば月給○○万円以上、年収○○万円以上、転勤の有無や残業時間などまずは細かく考えておきます。基本的に全部が叶うことは稀なので、優先順位を付けておくことをおすすめします。
転職に必要なものを準備する
転職するにあたって必要なものを用意しておきましょう。
基本的なものとして
- 履歴書
- 職務経歴書
- 写真(証明写真)
- 学校の卒業を証明できるもの
- 資格を証明できるもの
意外と忘れているのが、学校の卒業証明書や資格の証明書です。
仕事によっては、学歴や資格が必要なこともありますので、事前に確認しておきましょう。
履歴書や職務経歴書は、このあと紹介する人材紹介エージェントで書き方を相談することもできます。
転職先を探すには
さて、実際に次の働く先を探すには、どうすればよいか。
私が実際に使ったところから挙げていくと
ハローワーク
まずは、雇用保険の申請で行くのでハローワークから。
ハッキリ言えば、ハローワークで探すのはおすすめしません。
どの会社も無料で掲載ができますが、無料のため条件の良くない求人が多いです。
仕事を探す場所というよりは、各種手続きをするために行く場所だと覚えておきましょう。
リクルートエージェント
この後紹介するリクナビNEXTと合わせて登録していました。
エージェントの方が履歴書や職務経歴書の書き方などいろいろ教えてくれます。
人材エージェントは転職したい人は無料で使えることがほとんどです。その代わり転職先が成功報酬として紹介料を払うシステムです。
また、書類の書き方以外にも面接に行くにあたって気を付けることやよく聞かれる質問など、事前に面談して教えてくれるところが多いです。
初めての転職などでは勝手がわからず不安に思うことも多いと思いますので、有効活用しましょう。
リクナビNEXT
ネットで検索できるということでとてもお手軽に転職先を探すことができます。
本格的に転職を考えているならば、登録することをおすすめしますがメールがものすごくいっぱい届きますので、新たにメールアドレスを用意しましょう。
例えば、yahooメールやGmail、icloudなどタダで作れるところはたくさんあります。
登録しておくと、人材エージェントからメッセージが届いて紹介されることもありますので、まずここも登録しておくことをおすすめします。
コネ
私自身コネで2回ほど転職をしています。
主には、取引先だったりその関係で知り合った人の会社です。
私の場合は、営業系でもなかったので問題になるものがありませんでしたが、業種が同じところなどではお客さんを持って行ったとか揉めることがありますので、注意して進めてください。
場合によっては、退職時の秘密保持契約などを交わすこともあると思いますので気を付けましょう。
その他の方法
その他には、最近よく聞くビズリーチに代表されるようなスカウトサービスです。
私も現在も登録しています。
すぐに転職するというよりは情報を集めておきたいということと、常に最新の職務経歴書を作っておくという準備の為です。
ちなみに私が登録した体験談はこちらからどうぞ。
また、第二新卒AGENTneoのように第二新卒や20代向けの人材紹介エージェントもありますので、自分に合った人材紹介エージェントを探すのも大切です。
最後に
転職するタイミングというのは、できることなら不満が無い時に更にレベルアップを目指すときが一番良いと思います。理由はカンタンで、自分に自信があって別に転職しなくても現職で働くことができるからです。
しかし、ほとんどの場合はネガティブ事情が合って転職を決断することがほとんどです。
私自身を振り返ってもネガティブなことから逃げたいために転職したこともありますので、絶対やめた方が良いとは言いません。
転職はいくら売り手市場といっても簡単ではなく、時間もお金もかかり結構疲れます。それでも転職したいのであれば、その覚悟をもって次は今の会社よりも自分の理想に近づくように努力が必要です。
また、転職先を決めるにあたっては、転職会議などの評判サイトもチェックしておきましょう。
会社によっては良いことしか言わず、面接などで聞いた話と一致しないことは多々あります。もちろん、評判サイトに書いてあることを鵜吞みにするのも要注意ですが、自分が特に気にしている点であればよく調べる必要があります。