やっと大学や専門学校を卒業してやっとの思いで就職して、これからは親に文句も言われないところで頑張っていくぞと思っていたはずですが、なんだか元気が出ないんです。
丁度ゴールデンウイークを過ぎてやる気が出ないなんていう症状を「5月病」や「6月病」なんて言います。
5月病・6月病って
だいたい5月・6月ごろに体調を崩す人が多いことからこのように言われますが、主な原因は環境の変化に伴うストレスが原因と言われています。
医学的に言うと「適応障害」や「うつ」になるようです。
特に新型コロナウイルスの影響で、リモートワークでの活動が増えていることで、コミュニケーションが薄くなっていることも影響があると言われています。
可能性が高い主な症状
まずは具体的にどんな症状があらわれるのでしょうか。
- やる気が起きない
- 体がだるい
- 食欲がない
- 頭痛や腹痛
- ネガティブな思考になる
- 会社にいきたくない
- 寝つきが悪い
- 朝起きられない
など、こんな症状がでていたら要注意です。
具体的な原因
主な原因はストレスと言いましたが、具体的には
新しい環境についていけない
学生のころと違って新しく覚える会社のルールや、独り暮らしを始めてまだ生活のリズムがつかめていなかったりと環境の大きな変化に体がついていけていないことがあります。
人間関係がうまくできていない
これまでの学生時代はせいぜい3-4年先輩ぐらいしかいなかったけど、会社に入ると20代~60代と幅広い年代と人間関係を構築しなければいけません。また、上司や先輩にどうやって質問や相談したらいいかも良くわからず、ずっと気を使いっぱなしで休まるときは、同期の仲間だけなんていうこともあるのではないでしょうか。
就職活動がゴールで燃え尽きていませんか
私も就職活動の学生さんに必ずと言っていいほど言いますが、就活は内定取得ゲームではありません。内定を取得がゴールでも入社したところは新たなスタートです。就活で頑張ったことと入社後の頑張ることは大きく違います。
理想と現実とのギャップ
就職活動で思い描いたやりたいことや夢が実現できそうな会社に内定を貰い入社しました。ですが、最初はつまらない会社のルールを覚えたり、当たり前のことばかりやる研修で飽きてしまっていませんか。
どんな人がなりやすいか
やっぱりどんな病気にもなりやすい人がいます。例えば
- 変化に柔軟に対応できない人
- 真面目な人
- 他の人の言動に敏感な人
- 独りで悩みがちな人
- 悩みなどを相談できる友達などがいない人
- 完璧主義な人
こういうタイプの人は、なりやすいと言われています。
なるべく一人で不安や悩みを抱え込まず、友人や親等に話すことをオススメします。
話すだけでもスッキリすることもあります。
主な対策
原因が分かったところで、対策を見ていきましょう。
規則正しい生活をする
原因のひとつに、新しい生活のリズムに慣れていないことがあるわけですから、まずは自分のリズムを作りましょう。同じ時間に起床し3食しっかり食べる、決まった時間に寝るなどを行い体内時計を整えてあげることが大切です。
睡眠は特に大事
ストレスが溜まっているときは、なかなか寝付けなかったり朝起きれないことがあります。しっかり休息をを取ることでストレスも緩和されます。私自身もしっかり寝ることでリセットできている感覚があります。
なるべく早めに相談する
悩みや不安があるときは、なるべく早めに相談しましょう。何事も相談できる親友がいれば一番ですが、そういう方がいなくても家族などに相談し、一人で悩みこまないようにしましょう。口に出すだけでも結構スッキリするものです。また、自分では大変なことだと思っていても、意外と大したことないと思うこともありますし、解決策のアドバイスが貰えたら儲けものです。
好きなことでストレス発散する
自分の好きなものや趣味などは、時間を忘れて没頭できます。くよくよ考えているよりは、仕事のことは忘れて遊びましょう。オンとオフの切り替えは大切です。一生懸命仕事はしていると思いますので、一生懸命遊びましょう。良いストレス解消法になると思います。
まとめ
新入社員の皆さんが考えるよりも仕事はいろいろな要素があり、すぐにうまくできるものではありません。私も新入社員研修を行いますが、まず「研修の中でたくさん失敗してください」と伝えています。やってみて初めて経験する・身に染みることだからです。1回目でうまくいくと思っていませんし、それを期待していません。
ですが、新入社員の皆さんは真面目で、なんとかうまくやろうとしてくれます。できなくて当たり前だと思うぐらいでちょうどよいと思っています。できないけど、いろいろ試行錯誤してくれることが成長につながっていきます。
営業さんなど成果報酬の割合が高い職種などでは最初から厳しい会社もあるかもしれませんが、そんなに簡単に売れるのであれば、今いる社員はどんだけ使えないんだっていう話なので前向きな気持ちは大切ですが、結果ばかり見るのはほどほどにして、プロセスにも目を向けることをオススメします。
営業さんであっても「契約」の前に、「テレアポ」や「商談」もあるわけです。これまで経験してきたスポーツなどと違い「ちょっとやっただけで少しうまくなる」がなかなか実感できないのが仕事です。また、どこの会社でも仕事というものは厳しいものです。「第一希望の○○社だったら・・・」なんていうことはありません。かえって大きい企業の方が厳しいようにも思います。
ただし、好きな趣味のことをしていても楽しめなかったり、疲れているのに全然寝れない、日常生活に支障をきたしているなどの場合は、早急に医療機関への受診をおすすめします。