ブラック企業に行かないように優良中小企業の探し方【就活】

就職活動
記事内に広告が含まれています。

だれでも就活や転職活動をしているなかで、「内定」が貰えるとホッすると思います。しかし、気を付けていただきたいのは、「内定」はゴールではなく「スタート」だと思います。
新卒で初めての職場、転職で新たな職場になるところで数年は働く思いで入社を決意すると思いますが、一度冷静になってその会社を見極める必要があります。

誰だってブラック企業に入社したいと思っている人はいないわけで、そのためには誰でもできる簡単なポイントから解説していきます。

ブラック企業とはこんな会社

そもそもブラック企業とは、どんな会社でしょうか。
人によっては「ブラック」だったり「ホワイト」だったりすることもありますが、具体的にこれはダメというポイントをあげたいと思います。

  • 極端な長時間労働やノルマを課す会社
  • 残業代の未払い(サービス残業)を代表とする賃金未払いの会社
  • パワハラをはじめ各種ハラスメントが横行する会社
  • 儲けるためなら何でもするコンプライアンス意識が低い会社

分かりやすく言えば、従業員を使い捨てるような会社だと思ってもらえれば良いと思います。先ほども言いましたが、人によって変わりますので例えば「毎日深夜まで仕事をするが年収1,000万円」みたいな場合、お金を稼ぐことや早く成長して独立したいなどと考えている人なら「ブラック」とは感じないでしょうが、ワークライフバランスを大切にする人からするとあり得ないと感じるでしょう。

チェックするポイント

それではチェックするポイントを見ていきましょう。

  • 離職率
  • 企業規模(社員数)に対して募集数が多くないか
  • 求人媒体にいつでも掲載されていないか
  • 各種クチコミサイトの評判
  • 給料が極端に低いまたは高い
  • 固定残業代が含まれている場合の上限時間
  • 試用期間が長い、または雇用形態が契約社員
  • 有給休暇の平均日数
  • 平均残業時間
  • 選考時の面接での面接官の態度・質問内容

確実とは言い切れませんが、だいたいこのあたりをチェックしておけば、最低のブラック企業に当たる確率は低くなります。
ひとつずつチェックしていきましょう。

離職率

一般的に新卒では、3年3割と言われるように新卒で入社して3年間で3割の方が辞めると言われていますのでこれを超える離職率の場合は注意が必要です。
また、転職など中途採用で目安になるのは離職率が10%を超える場合は注意が必要だと思います。
ただし、離職率が低ければいいかというとそうでもなくて、辞める人が少ないということは「ポストが空かなくて若手が役職に就けない」や「ぬるま湯体質で仕事をしない社員がいる」なんていうこともありますので、3%以下のような極端に低い場合も要注意だと思います。

企業規模(社員数)に対して募集数が多くないか

社員が100人の会社で50人募集しているなどの企業規模にあっていない募集をしている場合は、注意が必要です。ベンチャー企業や新規事業や新店オープンなどでそのような場合もありますが、良く言われるのは使い捨て前提で募集しているので、50人募集して1割でも残ればいいという考え方をしていると考えられます。

求人媒体にいつでも掲載されていないか

ひとつ前の「企業規模(社員数)に対して募集数が多くないか」と同様に求人広告などにいつも掲載されている会社は、定着率が悪いと考える方が自然です。リクナビNEXTなどの広告は無料ではなく企業がお金を払って掲載しています。
それだけ募集しても応募者が来ない、来ても辞める人が多いと思って求人情報を見るようにしましょう。

各種クチコミサイトの評判

最近では、これが一番わかりやすいのかもしれません。
転職会議をはじめとするクチコミサイトを見ておきましょう。
全て閲覧するには、登録やクチコミの記入が必要だったり有料サービスだったりしますが、必ず見ておくことをおススメします。
ただし、基本的にはネガティブな情報が多めです。
というのも、ポジティブな人よりネガティブな人の方がこういったものに書き込む人が多い傾向がありますので、すべて鵜呑みにするのではなく説明会や面接などで気になることは確認することが大切です。

給料が極端に低いまたは高い

給料が低い場合はだいたい辞めておけば良いと思いますが、高い場合も注意が必要です。
このあとの固定残業代のところでも触れますが、固定残業手当や成果報酬分や各種手当を含んだ額を記載している会社を見かけます。
少し前にニュースになっていたサイバーエージェントの新卒給料が42万円で話題になっていましたが、固定残業80時間、深夜46時間分を含むというものでした。

固定残業代が含まれている場合の時間

気を付けて見ておきたいのが、固定残業代が何時間相当かという点です。そもそも労働基準法では協定を締結している場合で、45時間まで、特別条項で100時間/年6回までと決まっています。45時間以上の固定残業手当を設定している場合は、特別条項に入ってくるわけですが年6回までと定められているにも関わらず毎月設定するわけですから、注意が必要です。

試用期間が長い、または雇用形態が契約社員

一般的に試用期間というと3か月ぐらいが多いと思います。
しかし、中には6か月以上だったり試用期間中は契約社員とする会社もあります。
採用する側としては、仕事のできない・問題社員だった場合に有期雇用契約なら更新しないことができますのでそのようにしたい気持ちは分かりますが、だいたいそういった契約をする会社は一般的な良い会社からは外れることが多いように感じます。
必ず、雇用契約書で確認するようにしましょう。

有給休暇の平均日数

業種や規模によって大きく差がでるところになりますが、一般的に10日以上の会社が良いと思います。大企業の場合は、有給取得率100%を達成しないと上司の評価が下がるなんて言うところもありますが、まだまだ少数です。最近では、法律で年5日以上の取得義務化で少しずつ増えていると思います。

平均残業時間

上でも書いた固定残業手当とも関係しますが、平均残業時間と固定残業手当のバランスが取れている会社を選びましょう。一般的には、20-30時間/月ぐらいが目安になると思います。
営業などの成果に対して報酬が支払われる傾向にある仕事などは、サービス残業になる場合はありますので注意して見るようにしましょう。

選考時の面接での面接官の態度・質問内容

実際に働いている人を見ることができる面接官の態度や質問は注意して見極めましょう。わかりやすい圧迫面接や宗教や親の仕事など聞いてはいけないとされる項目を平気で聞く会社は辞めておきましょう。また、説明会や先輩社員との座談会や交流する場がある場合は、そこで質問しておくのも良いと思います。

まとめ

いかがでしたか、今回は簡単に調べることができることを中心にブラック企業のチェックポイントを解説しました。気を付けておきたいのは、「厳しい会社=ブラック企業」ではないことです。
またもうひとつわかりやすいポイントとして、求人にお金をかけていない会社は比較的、ブラック企業である確率が高い傾向にあります。というのも、「人にお金をかけたくない」ということは、福利厚生も含めて、人材にお金を掛ける必要があまりないと考えている経営者が多いように感じます。

一番大切なことは、ブラックかそうでないかだけでなく自分がこれから数年働いても良い会社かどうか、自分に合った会社を探すようにしましょう。

タイトルとURLをコピーしました